卵生メダカと水草 〜育成のポイントと選び方〜

水草に映える卵生メダカ

熱帯魚水槽といえば、やっぱり水草。

緑に映える魚たちの泳ぎを見ていると心が洗われます。

熱帯魚を水草水槽に泳がせるのはアクアリストの楽しみです。

カラフルな卵生メダカは水草に緑にとてもよく映えます。

綺麗で活き活きして見えますね。

水草が光合成で水中の不要な養分をとり酸素を出すことで、水質維持にも効果があります。

私も卵生メダカを増やして水草いっぱいの水槽に群泳させるのが夢です^_^

水草の育成に必要なものは?

活き活きとした水草水槽を維持するには必要条件がありますよね。

🟠光

植物は光合成で成長するので、水草の種類にあった光度が必要です。

太陽光がなければ、水槽用照明を用意するか、あまり光を必要としない種類の水草を選ぶ必要があります

🟠二酸化炭素

もう一つ光合成に必要なのが二酸化炭素。理科の時間みたいですが…^_^

水中に含まれている二酸化炭素量では成長に不十分な種類の水草もあります。

その場合はCO2添加装置が必要となります。

🟠栄養素

成長に栄養が必要なのは全ての生物で一緒です。

人間だって、魚だって、水草だって、アメンボだって〜♪という歌もあったような^_^

魚の糞や餌の食べ残しは適量であれば植物の肥しになりますが、あまり多いと水質を悪化させ、魚に悪影響があります。

だから多くなりすぎないように、目に見えるものはこまめに取り除いたり、水換えをしたり、フィルターを設置して浄化をはかる必要があります。

逆に少ない場合は、水草用の栄養剤を添加して補ってあげる必要があります。

卵生メダカ飼育での水草育成のポイント

水槽内で水草育成の必要条件を満たせばよいわけですが、卵生メダカ飼育においては少し工夫が必要なポイントがあります。

◇ベアタンクへの対応

餌の食べ残しや糞などで水が汚れがちですがフィルターの強い水流を嫌う魚のため

ベアタンク飼育になるケースが多いです。

※ベアタンク=底に底砂などを何も敷かず管理する水槽

となると、水草を植え込む底砂が無いため、水草の選び方や水槽内での使い方に工夫が必要です。

◇光量

卵生メダカはあまり強い光量を好みません。

明るくても問題ありませんが、明るすぎると体色が飛んでしまい色彩が楽しめません。

一方、水草は植物ですから成長には光が必ず必要になります。

育成に必要な光量を考えた水草選びが大切です。

◇産卵の管理

卵生メダカは自然界では水草や底砂に卵を産みつけますが、

水槽でこれを再現しきちんと卵を確保するには工夫が必要です。

特にノソブランキウスなどの年魚では、卵を水から出して休眠させる必要があるため

ベアタンクに容器に入れたピートモスを入れて卵を産む場所を決めて管理します。

水槽の底に水草や砂が敷きつめてあると、あちらこちらに産みつける可能性があり、次世代の卵の確保が困難になります。

卵生メダカの年魚の繁殖の場合には、水草と産卵床を明確に分けて考える必要があります。

ただ、アフィオセミオンなどの非年魚では必ずしも休眠が必要でないため、

水草に産みつけさせそのまま孵化させる事も可能です。

卵生メダカと相性のよい水草

卵生メダカ飼育では、上記のポイントを考えた水草の種類と使い方を考える必要があります。

ここからは、卵生メダカに相性のよい水草をご紹介します。

🟠あまり光量を求めない水草を使う

卵生メダカと水草の共存を考えた場合、光合成にあまり光を必要としない種類の水草を選ぶことが望ましいです。

光が少なくても育つ水草として

ウィローモス、アヌビアスナナ、ミクロソリウム、マツモなどがおすすめです。

これらの水草は水槽用の照明を用意しなくても枯れることなく

成長こそ遅いですが葉や芽を伸ばしていきます。

🟠浮き草を使う

ベアタンクでの飼育の場合、底砂が無いので、水草根付きません。

根付かないと、根から充分な栄養分が取れないのです。

水草には、栄養分を根っこからとるタイプと、葉や茎からとるタイプがあります。

根っこからとるタイプは、主に有茎草と言われるタイプで、よく使われるものには、カボンバ、ハイグロフィラ、ルドウジィアなどがあります。

成長に必要な栄養をとるにはどうしても根付くための底砂が必要になります。

水中に浮かべておいてもすぐには枯れませんが、やがて弱っていくことが多いです。

ベアタンクには、葉や茎から養分を取るタイプが向いています。

底に植え込まない浮き草は卵生メダカに一番相性が良いでしょう。

浮草タイプのドワーフフロッグビットやマツモなどは、水中から吸収する栄養分で成長することができます。レイアウトを考えることもなく水面に置いておくだけでよくてお手軽です。ともに安くてボリュームがあって成長が早くどんどん増えるので、水面に浮かべでおくだけで雰囲気がでます。

アマゾンフロッグビットよりのやや小さいシルエットが人気です。
緑でフサフサ。丈夫でどんな水槽にも対応できる適応能力の高い水草

他に、アナカリスやウィローモスなども浮かべておくだけで育成可能なので相性がよいです。

以上、卵生メダカ飼育に相性のよい、ベアタンクで使い勝手のよい水草をいくつかご紹介しました。

ただ、自分のアクアリウムですから、自分の好きな水草を使いたかったり、やってみたいレイアウトもなんとか実現したくなりますよね。

そんな時に参考になればと、私が試行錯誤しながら工夫した、ベアタンクで水草育成するアイデアについて、こちらの記事でご紹介しています。

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また、これらの水草がいきいきと光合成している姿もこちらの記事で紹介しているのでぜひ見ていただきたいです。ベアタンクでも全然大丈夫です!

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よろしければぜひご覧ください^_^

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