採卵して卵があるかを確認しよう!
今回は、繁殖行動が確認できたノソブランキウスの卵を実際に採卵するステップについて説明します。
この前のステップの繁殖の準備について確認したい方は下のリンクからご確認ください。
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ノソブランキウスの繁殖水槽にピートモスを設置して早1カ月。
ガラス瓶に入れたピートモスの上で繁殖行動もよく見られ、卵がいっぱい産み付けられていると期待ワクワクな時期です。ただ、繁殖行動は確認できましたが、卵を直接この目で確認したわけではないので、本当に産卵してくれているのか少し不安です。
採卵といっても、卵だけを取り出すのではなく、ピートモスごと水槽から取り出します。
このピートモスは採卵後も卵と一緒に乾燥・休眠させて、来たるべき孵化を待つことになります。
採卵のしかた
ピートモスを水槽から取り出す時には、ピートモスを入れた容器ごと取り出します。
理由は、ピートモスが水槽内に散らばることを避けるためと、ピートモスから落ちた容器内の卵も残さず取り出すためです。
用意するものは、目の細かいネット(網)です。卵を入れてもすり抜けないように目の細かいネットであることが重要で、私は魚をすくうネットの一番細目のものを使っています。
では、始めていきましょう。まず、水槽内に手を突っ込んで容器をつかみます。そして、水面から容器を出したところで容器を少しずつ傾けてピートモスの上澄みの水だけを水槽内に戻します。くれぐれもピートモスがこぼれないようにゆっくりと。
ピートモスがつかる程度の水を残した容器を水槽から取り出し、ネットの上で容器を逆さまにして容器の中身をピートモスごとネットに入れます。ピートモスから水を濾す形ですね。当然、下にバケツか何か置いてやってください。床がびしょびしょになりますから^_^
一度空っぽになった容器ですが、まだピートモスが残っていたり、容器内側に卵がくっついている場合があります。なので、元の水槽の水を少し汲んで容器をゆすぐようにネットに全てを入れてしまいましょう。
そうするとネットの中にはピートモスとあるはず?の卵だけが残ります。
次に、網の上からピートモスを片手でぎゅーっと固く絞り、水気をとります。この時は全力で絞ってください。卵はつぶれたりしないくらい頑丈です。
この絞りで、ノソブランキウスの住む熱帯の乾季が来た時と同じように乾いた状態を再現します^_^
あとはこのピートモスを、乾季が終わる(のと同じ)数ヶ月間、休眠させるわけですが、その前に、ピートモスの中に卵があるか、目で確認しましょう。
ノソブランキウスの卵
ノソブランキウスパトリザイの卵を探してみましょう。
そーっとピートモスを指で広げながら見てみると・・・
あったどー!!
ありました。茶色いピートモスの中に、ちょっと黄色みががかった半透明の丸いものが。
もう少し見やすく撮ってみました。
ありますね。半透明の卵。
間違いありません。
片手一握りのピートモスの片側だけで、今回は3-4個確認できました。
たぶん他にも潜っているので10個くらいはあるかな?と思います。
グッピーと違って1回に何十匹も産みませんが、そのかわり毎日のように産みつけます。そんなに採れても困ってしまうので今回はちょうどよいくらいかなと。
※もっと卵をじっくり観察してみたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
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卵が確認できたら、次はこの卵を休眠させるステップに移ります。
休眠時の卵の保管方法と休眠期間については、こちらの記事でご紹介しています。
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