ベアタンク小型水槽で卵生メダカの飼育を楽しむブログ

卵生メダカの病気と治療法 〜塩浴・薬浴の方法まで徹底解説〜

卵生メダカのよくかかる病気

熱帯魚飼育で頭を悩ませるのが「病気」です。

いつのまにか魚の調子が悪くなり、はっきりした症状が現れ、やがて死んでしまいます。また、一匹の魚が病気になることで同じ水槽内の他の魚にも病気が蔓延し全滅という事もあります。

今回は卵生メダカの病気ととるべき対策について解説したいと思います。

卵生メダカがよくかかる病気には以下のようなものがあります。

●こしょう病(ベルベット病)

症状=コショウをまぶしたように身体中が粉をふいたようになる

原因=ウーディニウムという原虫が皮膚に寄生しておきる

●水カビ病

症状=身体やヒレに白いワタのようなものが付着する

原因=身体やヒレにできたスレ傷に水性菌が侵入しておきる

●立ち泳ぎ病

症状=頭を上にして立ち泳ぎしかできなくなる

原因=マイコバクテリウムという細菌に感染しておきる

●尾ぐされ病

症状=尾びれの先端から溶けるように無くなっていく

原因=カラムナリス菌に感染しておきる

他にも白点病や松かさ病や腹水病など、一般的な熱帯魚やメダカがなる病気になることもありますが、先に挙げたものが卵生メダカにはよく見られます。

病気の掲載順は上から私が過去に発生した頻度が高い順に並べています。特にこしょう病は卵生メダカとは切っても切り離せないくらいメジャーな病気で、私の体感では病気の約8割がこしょう病です。

予防と病気になった時の考え方

まず、そもそも病気にならないようにしたいですよね。そのためには予防が大事ですが、これはいたってシンプルです。

●予防方法

1.水槽内に餌の残りや糞・ゴミが残らないよう日々こまめに吸い出して、水が汚れないよう維持する

2.新しい魚を導入した際は隔離飼育して病気ではない事を確認してから、他の魚と合流させる

単純なようですがこれ以上の予防策はありません。しっかり管理しましょう。

でも、いくら気をつけても病気になる時はなるものです。だから病気になった時にどう対処するかの考え方を日常から考えておく必要があると思います。

●病気になった時の考え方

病気はいつ発生するかはわかりませんが、前述の通りほとんどの病気が原虫や細菌感染によるものなので一匹のメダカに病気が発生すると、あっという間に水槽内全体に広がってしまいます。

ですので、毎日の餌やりや水換え時に魚の動きや身体の色艶をよく観察することが非常に大切です。少しでも様子がおかしい、元気がない、餌を食べない、等の変化があったらすぐその魚を隔離するような癖をつけましょう。

先ほど紹介した病気それぞれの症状は、病気が目に見える段階になった=かなり進行している状態です。その魚自体はもう手遅れか、その時点で他の魚も病気になっている可能性があります。

だからこそ調子の上がらない魚を発見した時は、即隔離してしばらく様子をみることが重要です。隔離はプラケースなどの小さな容器にその魚を入れるだけです。また調子が上がって病気でないことが分かれば元いた水槽に戻してあげればよいので、リハビリのつもりで気になったらまず隔離することです。

また、これから治療方法を説明しますが、治療も実らず残念ながら最終的に魚が死んでしまったとしても必要以上に落ち込まず、水槽全体や他の魚を守ることが最優先だと考えましょう。

卵生メダカは訪れる生命の危機に対して次世代へ生命をつなぐことに長けた魚達です。特に年魚のノソブランキウスはもともと寿命自体が1年と短く、その重要な使命は繁殖で次世代を残すことにあります。だからこそ、その一匹だけの生命にあまり悲観的になりすぎず、また次世代に華開く生命に希望をつなぐべきだと思います。

治療方法

もし先に紹介したような症状が現れ、病気だとわかったらどのように治療していくかを解説していきます。

病気の種類は多岐に渡り、市販の病魚薬はいろいろと種類がありますが、全ての病気にそれぞれ専用の薬を用意する必要は無いと思います。

複数の薬購入にはかなりのコストがかかります。また病気にかかる頻度は稀なので薬をたくさん用意していても使用期限切れだらけになります。さらに、そもそもその魚がどの病気であるかを飼育者が確実に把握できないような場合が結構多いです。

そこで、全ての病気に共通で行える治療法を確立しておくことが好ましいです。どのような病気でも汎用性の高い方法と薬を用意しておくことで急な病気発見にも対応できます。

それでは具体的な治療方法をご説明しますが、その前に考え方として持っておかなくてはいけないのが、病気の治療の基本は自然治癒であるということです。薬を入れたら一発で治るなどということはありません。薬もあくまで魚自体の自然治癒能力が高まらないと効果を発揮しません。

ではここからは、体調を崩している魚や明らかに病気の魚を発見した場合の治療法を、軽い症状の段階から徐々に治療のレベルを上げていく流れで説明していきます。

●病魚の隔離

先に述べたように調子の悪い魚はなるべく早く元の水槽から隔離することです。これには他の魚への蔓延を防ぐためと病魚を落ち着いた環境で休ませる意味があります。

できれば明らかな症状が出る前、症状を確認してからでもかまいません。小さなプラケースに元の水槽の水と病魚だけを入れ、照明やフィルターをつけずに餌をやらずにしばらく様子を見ます。数日して症状が出ない、または調子が上がってきた場合は元の水槽に戻しますが、完全に症状が出ている病魚の場合は次のステップに進みます。

●塩浴

卵生メダカの飼育には病気予防に塩を入れるとよいと別記事で解説しましたが、塩には魚が体調を回復させるのに大きな効果があります。

主には、殺菌効果と浸透圧の調整効果です。魚の身体への負荷を減らし体力を安定させ自然治癒能力を高めます。

塩を隔離容器の水に入れてその中で魚をリハビリさせることを塩浴と言います。

この時入れる塩の量は多ければよいというものではありません。症状の度合いにもよりますが、最大でも0.5%の塩分濃度までにしてください。それ以上だと魚の体調に逆効果になります。

塩の効果や塩分濃度についてはこちらの記事で詳しく解説していますので合わせてお読みください。

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塩浴の際も、照明やフィルターはつけず餌もやらずに様子を見てください。魚の負担にならないように塩浴時は基本水換えはしません。糞など目に見えるゴミなどだけスポイトで吸い出しましょう。

1週間程度様子を見て、改善の兆しが見られればさらにもう1週間と塩浴を続け、完全に復調したら元の水槽に戻しましょう。

症状が改善しない、または悪化する場合は次の段階に進みます。

●薬浴

次の段階では病魚薬を使っての薬浴をします。最初からかなり症状が悪化している場合は先ほどの塩浴を飛ばしていきなりこの薬浴に入ってもかまいません。

塩浴時と別のプラケースを用意し元水槽水と魚を入れ、そこに薬を入れてしばらくリハビリします。これを薬浴と言います。これも照明やフィルター無し、餌も水換えも無しでじっと回復を待ちます。

観賞魚用の薬は病気の種類によって細かく用途を分けて何種類も販売されていますが、それぞれの病気に合わせて全て揃えるのは大変なので、それぞれの効果・効能を調べた上で代表的でなるべく総合型の病魚薬のどれか一種だけを選んで使います。

薬を選ぶ時の決め手になるのは、細菌感染症への汎用性が高く、先に挙げた卵生メダカのかかりやすい病気をほぼ全てカバーできることです。

私がおすすめするのは定番のエルバージュエースまたはグリーンFゴールドです。

観賞魚用エロモナス感染症(穴あき病、スレ症、立鱗病)、カラムナリス病(鰓腐れ、尾腐れ、口腐れ) などの死亡率の低下

薬浴の際は、薬の取説をよく読んで容量や期間を守って使ってください。いずれも実際に水に入れる量はとても少ないです。くれぐれも入れすぎないように注意ください。

エルバージュエースやグリーンFゴールドでな薬浴の場合、塩浴と同じように1週間程度様子を見て、改善の兆しが見られればさらにもう1週間と薬浴を続け、完全に復調したら元の水槽に戻す流れです。

それでも、症状の発見が遅れ治療スタートが後手になると残念ながら手遅れで死んでしまうケースもよくあります。大切な愛着のあるメダカにはなんとか元気で長生きしてほしいものですが、その時は生命を全うしたメダカに敬意を表し次世代の卵や稚魚に希望をつなぎましょう。きっと新しい生命がまた喜びを与えてくれます!^_^

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