自作リシアネットの作り方とベアタンクでの使い方アイデア

リシアの魅力と特徴

リシアはアクアリウムの前景用に使われる水草で、明るい緑色の芝生のような水面レイアウトを演出することができるためとても人気があります。

正確に言うとウキゴケという苔の仲間ですが、一般的には水草として扱われていますのでここでは水草として話を進めていきます。

リシアの魅力のひとつは、光合成によりそれぞれの葉から細かい気泡をつける姿です。そのキラキラとダイヤモンドのように輝く気泡はとても美しく、この光景を見るのはアクアリストの醍醐味と言ってもよいでしょう。

まずはそんなリシアの姿を動画でご覧ください。

ただ、その美しさを引き出すためには充分な光合成による成長促進が必要で、多くのCO2と強めの光を供給できるCO2添加器と水草育成用の照明が欠かせません。正直、アクアリウムを始めたての方には少し敷居の高い水草ではあります。

ただそれを上回るくらいに、リシアの細かい芝生の美しさ、キラキラと輝く気泡、それが水槽一面に絨毯のように広がったアクアリウムは壮観で、いつかチャレンジしたくなる本当に魅力的な水草です。

リシアは、上に上にと成長する有茎草と違い、また、横に広がるランナー型の水草とも違い、細かい葉が絡み合って成長する不思議な水草です。

元々が浮草のリシアは、根や茎も無いため葉自体で養分を吸収するので水面に浮かべておくだけでも成長します。ただ、水面にパラパラと散らばってしまうためあまり見栄えはよくありません。そのため水槽内では底に敷きつめて使う方法が一般的です。

ただ、底に敷きつめる方法が問題で、底砂に田植えのように植え込んでもすぐパラパラとばらけて抜けてしまい水槽内にプカプカと舞ってしまうため、石などに糸でくくりつけたりネットに入れてばらけないような工夫が必要です。

今回はそんなリシアを使う際の必需品、リシアネットの作り方とベアタンクでの使い方について解説します。

リシアの種類

その前にリシアの種類をご紹介しておきます。

リシアにもいくつか種類があります。単純に分けるとその葉の大きさの違いですが、お好みのタイプを選ぶとよいと思います。ちなみに私は、一番成長が早いと言われているラージリシアを使っています。

●リシア(ノーマルリシア)

人気の高い前景草向きの草で、気泡を多数つけたときの美しさは水草水槽の中でも最も美しい光景の一つに上げられます。

●ラージリシア

葉が普通のタイプよりもしっかりとした太葉になるタイプで、生長もノーマルタイプと比べて早いです。

●ドワーフリシア

通常のリシアに比べ小さいタイプのリシアです。リシア同様、前景にリシアネットに入れて敷き詰めると気泡を付ける姿が楽しめます。

リシアネットの作り方

さて、ここからはリシアネットの簡単な作り方をご紹介します。

市販のステンレス製のリシアネットを購入してもかまいません。

ただ、別記事でご紹介したウィローモスマットと同じ要領で簡単に自作できます。コスパもよく、ステンレス製と違って水面に浮かせる使い方もできるのでぜひ作ってみてください。

⬜️用意するもの

・鉢底ネット

・ビニタイ

・リシア

・ハサミ

鉢底ネットは園芸で使う植木鉢の底から土が流れ出ないように敷くネットです。工作するのでこのようなプラスチック製のものを用意してください。

園芸用の鉢底ネット(30×20cm) お好みのサイズにハサミでカットして使えます。

ビニタイは鉢底ネットの穴を通るサイズであればどのようなものでもよいです。

ねじって結べる万能タイ! 1本サイズ 長さ:100mm、幅:4mm 300本入

⬜️形とサイズの決定

まず出来上がりの形とサイズを決めます。

形は構造上、四角い箱型の立方体(上から見ると正方形)か長方体(上から見ると長方形)のいずれかになります。

サイズはお好みですが、私は縦70mm × 横70mm 深さ10mmの立方体にしています。高さがありすぎるとリシアネットの中でリシアに光が届かず腐ってしまうため、深さは10〜20mm程度と浅くします。

縦と横のサイズは水槽の大きさや配置により自由に設定すればよいですが、やや小さめのリシアネットを複数個作って並べれば絨毯になりますし、レイアウト変更時に使い勝手がよいと思います。

⬜️作り方

ここでは立方体(幅70mm × 奥行70mm ×高さ10mm)のリシアネットを作るイメージで説明します。長方体の場合はアレンジして作成ください。

説明を始める前に、まず完成形をイメージして構造を理解してください。こんな形です。

簡単に言うと平べったい四角い箱を作ります。これは「リシアにの上に被せるネット」と「リシアの下で底を支えるネット」の2つを組み合わせて作ります。

「被せるネット」は1枚目の画像で見えている部分全部のことで、上から見た正方形部分(70mm × 70mm)と深さ部分(正方形の各辺から10mm下に折り曲げる)で作る、下の部分が口が空いた箱型のネットです。

「底を支えるネット」は画像では見えにくいのですが、「被せるネット」の口が空いた部分に蓋をするようしてに使います。そのため、「被せるネット」の正方形部分と同じサイズにします(70mm × 70mm)

①鉢底ネットを2枚(「被せるネット」と「底を支えるネット」)切り出す

まず、鉢底ネットをハサミで必要なサイズに切ります。鉢底ネットはハサミで簡単に切れます。

この時に必要なサイズは、

①「被せるネット」=縦90mm×横90mm
※縦=上の辺の深さ10mm+正方形の縦の長さ70mm+下の辺の深さ=90mm
※横=左の辺の深さ10mm+正方形の横の長さ70mm+右の辺の深さ=90mm

②「底を支えるネット」=70mm × 70mm
※「被せるネット」の正方形部分と同じサイズ

「被せるネット」は上部の正方形にサイドの深さ部分も計算に入れて1枚で切り出すので、間違えないように気をつけてください。

②「被せるネット」を組み立てる

次に、「被せるネット」として切り出した90mm × 90mmの四角い鉢底ネットを箱型に加工していきます。上面として必要な70mm ×70mmを残してまわりの10mmを下に折り曲げる要領です。

折り曲げる時に各コーナーにあたる部分が邪魔になるので先にハサミで切り落としておきます。4つの角から10mm × 10mmの正方形をハサミをカットするのです。

そうすると太っちょの十字架のような形ができたと思います。上下左右の箱の深さにあたる部分の10mmを折り曲げて箱の形を作っていきます。鉢底ネットは簡単に曲げられます。

③「被せるネット」をビニタイで固定する

鉢底ネットは箱の形になっても手を離すとじわじわと元の形に戻ろうとします。そこで4つのコーナー(角)をビニタイで固定していきます。

深さ部分の一番端の鉢底ネットの穴と、隣り合った深さ部分の一番端の鉢底ネット両方に1本のビニタイを通し、クルクルっと2回ほどひねり余った部分はハサミでカットしてください。これを4箇所。

上から見たところ

下から見たところ

角の黄緑の部分がビニタイです。

この時に注意するポイントは、ビニタイをひねってカットした結び目が箱の内側を向くように作ることです。外側だと魚が結び目にひっかかって怪我をする可能性があるので気をつけましょう。

しっかりと固定した箱が出来上がったと思います。

④リシアを入れる

次はいよいよリシアを入れます。箱を逆さまにしてリシアを敷きつめる感じで入れていきます。水通しが悪くなるとネットの中で腐ることがあるため、ぎゅーぎゅー詰めにはしないよう薄めに敷きつめるのがポイントです。

⑤「底を支えるネット」をセットする

最後に、別に切り出しておいた「底を支えるネット」を、逆さまにしてリシアを入れた「被せるネット」に上から蓋をするようにセットします。「被せるネット」の正方形と同じサイズにしていますが、鉢底ネットは曲がるので曲げながら入れていくとうまく入ります。

セットする際のコツは、「底を支えるネット」を切った際に切り口がギザギザになっていると思いますので、このギザギザを「被せるネット」の穴に引っかけるように入れていくことです。こうすると外れにくくなります。

また、入れた「底を支えるネット」の上から先程留めたビニタイの結び目をひねって被せるようにしておくと、ビニタイがロックしてくれて外れにくくなります。

さぁ、あとは向きをひっくり返すと自作リシアネットの出来上がりです!

ベアタンクでのリシアネットの使い方

早速、力作のリシアネットを使ってみましょう!

ここからはベアタンクでのリシアネットの使い方をご紹介していきます。

ベアタンクでは底砂が無いため水草の活用に工夫が必要です。

リシアネットのメリットのひとつは簡単に水槽内で置き場所を変えられることです。

このメリットはベアタンクでこそ威力を発揮します。底の糞や残餌を吸い出す時、水槽の掃除や水換えの時、簡単に水槽から取り出すことができてとても便利です。

また、殺風景になりがちなベアタンクのレイアウトにアクセントとして使うのにたいへん重宝します。

使い方を具体的にご紹介します。

①水面に浮かべて使う

完成したリシアネットをそのまま水槽に入れると浮力で水面に浮いてきてしまいます。

これを活用してこのまま使う方法があります。元々リシアは浮き草ですしね^_^

この画像はまだ作りたてのリシアネットなので緑が少ないですが水面に島のように浮かんでなかなか面白い演出ができます。レイアウトも何も気にせずただ放ったらかしでよいので楽ちんです^_^

ただ、フィルター等で水を循環させている水槽だと、リシアネットが水面の流れに合わせて水面をあっち行ったりこっち行ったりぐるぐると漂います。これもまた一興なのですが、気になる方は水槽の壁面に小さなS字フックをひっかけて、片方にリシアネットの穴を引っかけて横移動しないようにしたり工夫するとよいと思います。

また、この方法の最大の良いところは、水槽の照明が近いのでリシアの成長が超早まることです。リシアネットを作りたての時、リシアを早く成長させて増やしたい時に重宝します^_^

②底に沈めて使う

とは言っても、やはりリシアは底に沈めて芝生を楽しみたいですよね。

ベアタンクの場合は底砂が無いため、リシアネットを底砂に埋め込んで固定することができません。

ベアタンクで常に沈めて使いたい場合は方法があります。

⬜️リシアネットを沈める方法

リシアネットの中におもりを入れる。これだけです^_^

リシアネットを作る最終行程で、「底を支えるネット」で蓋をしましたが、蓋をする前に中におもりになる物をリシアと一緒に入れておけばオーケーです。おもりはリシアネットの中に入るサイズであれば小石でもおはじきでも何でもよいです。

沈めて使うとこんな感じです。奥にあるのがリシアネット、手前に3つあるのは別記事で紹介したウィローモスマットです。いずれもまだ成長途中ですがリシアネットの方は早くも芝生っぽくなってきました。

出来上がったばかりのリシアネットは最初はただの黒い箱で、リシアの緑が穴の間からちょろっと見える程度ですが、リシアは成長とともに穴から顔を出して緑の芝生を作り出します。その成長を見守るのも楽しいものです。

以上、自作リシアネットの作り方とベアタンクでの使い方をご紹介しました。

ベアタンクでもアイデア次第で水草を育てたりレイアウトを楽しんだりすることは充分可能なので、同じようなお悩みをお持ちの方に少しでも参考になればと思います。

他にもいくつか別記事でご紹介しているので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。

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