工夫して好きな水草を育てよう!
ベアタンク水槽での水草育成については、制約がありながらも工夫しながら実現可能だとご説明しました。
卵生メダカを育てながら、自分の好きな水草を植えたい気持ちも大事にしたいですよね。
今回は私が試行錯誤したベアタンクでの水草育成の簡単アイデアをご紹介します^_^
ベアタンクでの有茎草の植え方
まず始めに、有茎草を使いたい場合。
底砂に植え込めないベアタンクでのオーソドックスな使い方としては、
水草を鉢植えごとベアタンクに入れる方法があります。
小さな鉢植えやポットに有茎草を差し植えして置いておくだけで、水換え時にも移動しやすいので管理が楽ちんです。
また、鉢植えは使ったことが無い、とか園芸感が出てちょっと…という方には、
水草を重りになるものにくくりつける、という方法があります。
市販の水草用の重りを巻きつけたり、石にくくりつけても沈めて植えた感じになりますが、
私のオススメは、マルチリングという ろ材を使って沈める方法です。
有茎草の根の部分にウールマットを巻き、円柱状のマルチリングの穴に差し込むだけ。
さらに、もともとマルチリング自体がろ材なのでバクテリアもすみつき、ベアタンクの物理的濾過による水質浄化にも一役買います。
私は茶色のタイプを使っていますが、こんな感じです。
↓
殺風景になりがちなベアタンク水槽の中で、見た感じも癒し感が出て、コスパもよいので気に入ってます。
ぜひオススメです^_^
万能アイテム ビニタイを活用しよう!
有茎草草以外にもいろいろ魅力的な水草がありますよね。
やはりベアタンクでも楽しみたいものです。
そんな時、私が一押しでオススメしたいのが、万能アイテム
ビニタイ です。
ビニタイとは、ワイヤーを柔らかい素材でコーティングした、本来はラッピングに使われる用具です。
鉄芯をビニール素材でコーティングしているものが一般的です。水槽使用による生体への影響を気にされる方がいらっしゃるかもしれませんが、私の卵生メダカ水槽での使用テストでは全く問題ありません。
気にされる方は、最近では中が金属でないものや、外側も手触りのいい素材のものあるので、いろいろ探してみるとよいかと思います。
私が愛用しているのは、ガーデニング用のグリーンカラーのタイプです。コスパもよいので重宝しています。
では。使い方アイデアを具体的にご紹介していきます。
オススメのビニタイ活用方法 ①水草活着編
前回ご紹介しましたが、ビニタイは活着性のある水草の固定用として重宝します。
活着性のある水草とは、ウィローモスやミクロソリウムやアヌビアスナナなどで、
一般的には、流木や石に水草を固定し根が貼りつくようにして活着させますが、
糸の代わりにビニタイを使うことで、簡単にくくりつけることができます。
こんな感じです。
↓
ろ材のマルチリングにアヌビアスナナの根の部分をビニタイで軽く一巻きして使っています。
ビニタイを巻いてクルクルっと2回くらいひねるだけなので、とってもお手軽で水草にも負荷がかからずオススメです。
色を気にされる方は、ビニタイのカラーも黒、白、ブラウン、いろいろありますので活着させる素材に合わせて選ぶのがよいかもしれませんね。
オススメのビニタイ活用方法 ②前景水草編
前景水草とは、リシア、パールグラスなど丈が短い水草で、上に伸びて成長するよりランナーを出して横に成長するものが多く、緑を底一面に敷きつめた草原的なレイアウトが人気です。
ところがベアタンクでは、底砂が無いので前景水草を植え込むことができないため、水槽の前面が殺風景になりがちです。
リシアネットなどを使って無理やり底に置けないことはないですが、底砂が無いと水草自体の成長が難しいところです。
そこで、底に植え込まずに前景として使える水草はないかな?
と探していたら、ありました!
オーストラリアンクローバー、略してオークロです。
オーストラリアン ノチドメとも呼ばれます。
オークロは小さなクローバーのような葉をランナーを出して増やしていく水草で、
葉や茎から養分を吸収するので浮き草としても使えます。
この浮き草の状態でそのまま底に沈めて使えば、前景としても使えます。
ただ沈める方法が問題です。
石や流木に活着はしないタイプの水草なので、挟んだり引っかかけたりしてどうにか沈めればよいのですが、安定感が無いため、日々の掃除や水換え時などに浮いてきてしまい、いちいちメンテナンスしなければなりません。
そこでビニタイの出番です^_^
ビニタイリングの作成
用意するものは、先ほどのビニタイとエアチューブのみ。
まず、エアチューブをビニタイより少し短めにカットし、その中にビニタイを差し込みます。
こんな感じで
全部通したらビニタイの端と端を結び束ねてエアチューブをリング状にします。
そのリングにオークロを巻きつけるように固定します。
底に置いてみるとこんな感じ。
オークロをビニタイにそのまま巻きつけるだけだと見た目が貧弱になりますが、
この方法だとリング状にしたエアチューブが広がろうとするのでボリュームがでます。
中のビニタイは絶対グリーンがオススメです^_^
アヌビアスと組み合わせてレイアウトするとこんな感じ。
なんか、前景っぽいですよね。
成長が楽しみです^_^
以上、卵生メダカの成長や繁殖と、水草の成長を両立し
活き活きした水槽環境を実現する方法は工夫次第でいくつもあり
それをいろいろ考えるのも楽しいものです。
ベアタンクで同じようなお悩みをお持ちの方は、ぜひやってみてくださいね。
さらに、水草いっぱい生い茂った森を作りたいという方には別記事でその方法を詳しくご説明しています。
有茎草を使ったベアタンクでの水草の森の作り方はこちらから。
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