熱帯魚の隠れ家におすすめ!水草 と100均でできる自作ウィローモス シェルターの作り方

アクアリウムには熱帯魚の隠れ家が必要

熱帯魚を飼育していると水槽の中には隠れ家が必要だなぁ、と思う瞬間が何度もあります。

いろいろな魚を混泳させた水槽は見ていて華やかで楽しいですが、一方で、違う魚種同士や同じ種類の熱帯魚でも、からだの大きさの違いで強い魚が弱いものいじめをしてしまうことがよくあります。縄張り意識というのもありますよね。

このような状況を放置すると、弱い個体はストレスが溜まって体調を崩して早死にしてしまうことが多いです。また、見ているこちらも争い事は見たくないですよね。

あまりにいじめが過ぎるような時は、隔離するという手段がありますよね。混泳時の隔離方法についてはこちらの記事で以前ご紹介しました。

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混泳以外でも、例えばペア飼育では繁殖前にオスがメスを執拗に追い回すシーンがよく見られます。稚魚だけを飼育していても成長スピードの差から稚魚間の強弱関係が生まれます。

そんな時、一番手軽な対策は隠れ家を用意してあげることです。

水槽の中に弱い個体が安心していられる居場所を作ってあげることで、無用ないじめや争い事を減らし、日々のストレスを軽減することができます。

隠れ家の種類

隠れ家になるものはいくつも考えられます。

🟠水草

アクアリウムのビジュアル的にも、一番自然な隠れ家が水草です。

水槽内に森のように茂らせた水草の間にはいくつものスペースがあり、魚たちが身を潜めるのに最適です。水草は水を綺麗にしてくれるので一石二鳥の必需品ですね。

もちろん、水草は植物なので枯れたり成長しすぎたりします。枯れてしまっては隠れ家になりませんし、増えすぎてトリミングした直後は殺風景になり、一時的に隠れ家が減ってしまうというリスクがあります。こまめなメンテナンスが大切です。

🟠流木・石

アクアリウム用品として当たり前になっている流木や石ですが、ただ水景イメージを出すためのインテリアとしてだけではなく隠れ家としても役立ちます。

流木や石の場合は中に入って隠れるのではなく、物陰をつくることで死角を生み出し、魚同士が視界に入って意識し合うのを防ぐことができます。水草を流木に活着させるとよりボリュームも出て効果的です。

🟠オブジェ

熱帯魚用品ではさまざまなオブジェが市販されています。水車や橋のような水中に風景を演出してくれるものから、ドラえもんやウルトラマンなどのキャラクターまで😄 いずれも水槽の中を賑やかにして楽しませてくれるものばかりです。

これらをアクアリウムに使用するか否かは個人の好みによりますが、例えば家やお城をイメージしたものなどもありますので、活用してみるのも面白いです。

🟠シェルター

隠れ家用ということで、専用のシェルターとして市販されている熱帯魚グッズもあります。

材質は陶器やセラミック、多孔質のろ材を使ったものなどたくさんの種類があります。アクアリウムに似合うように水草やコケなどを活着させたタイプなどもあります。

熱帯魚のサイズや自分のアクアリウムの環境によって選ぶのも楽しいですね。例えばこんな隠れ家です。ウィローモスなどを巻きつけることもできます。

小型魚に最適な穴あきのツボ型の素焼きの隠れ家です。

自作モス シェルターを導入してみる

今回、自作でシェルターを作ってみました。

シェルターといってもただの箱のようなものをただ水槽に沈めても面白くないので、周りをウィローモスで演出したモスシェルターです。

こんな感じです。まだウィローモスが育っていませんが…😅

ピラミッドみたいですね。

右側から見るとこんな感じ。

左側から見るとこんな感じ。

メダカたちも興味津々です😊

みんな様子をうかがって近づいたり、一度は中に入ってみたりしています。

かといって、シェルターの奪い合いになるわけではなく、今では弱った魚の休憩室になって機能しているようです。計画通り!👍

自作モス シェルターの作り方

この自作モスシェルターの作り方をご紹介します。

といっても、これは以前作ったウィローモスマットを組み合わせただけのものです。

以前作ったウィローモスマットですが、その後水槽の模様替えをして置く場所を考えているところでした。そこでこのウィローモスマットを3枚組み合わせてシェルターを作ろうと思い立ちました。

モスシェルターにモデルチェンジする段取りは以下の通りです。

①モスマットを3枚用意する

モスマットの材料は、100均で買える鉢底ネットとビニタイ。あとはウィローモスだけです。今回は南米ウィローモスを使っています。

※自作モスマットの作り方はこちらの記事でご紹介しています。

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②モスマットを三角形に組む

今回は正方形のモスマット3枚を組み合わせて三角柱にしていますが、形はいろいろとアレンジできます。4枚で立方体にするのもよし、モスマット1枚1枚の型やサイズを変えることで直方体や他の形にもチャレンジできます。

③隣合うコーナー同士ををビニタイで連結する

四角いモスマットのそれぞれの角はビニタイをひねって留めてあります。このビニタイの結び目を一度解き、そのビニタイを隣のモスマットの角の穴にも通してひねり、連結します。

これだけです!😄

あとは水槽に沈めるだけ。

向きを変えると柵?というか檻みたいになります😆

モスマットなのでウィローモスが成長してだんだん隠れ家的な雰囲気が出てきます。

ただ、ウィローモスが均一に育たないのが悩みどころで、一部のウィローモスだけがどんどん伸びて、ネットから離れてちぎれて水中を舞ってたりします😭 モスマットあるあるですね😅

そんな時は、ちぎれたウィローモスを集めてモスマットの間に挟み込みます。

鉢底ネットはサイドの部分を密閉していないので、その隙間から簡単にウィローモスを挟み込むことができます。ピンセットでちぎれたウィローモスをつまみ、鉢底ネットのモスの成長が悪い部分に差し込むと、バランスが取れてよいです👍

隠れ家は快適!

今、我が家の水槽ではアフィオセミオンとノソブランキウスを混泳させています。

基本的に温和で仲良く混泳していますが、一匹だけ抜きん出て大きく成長したアフィオセミオンのオスがいてボス格で少し攻撃的です。一方で、最近薬浴して戻ってきたノソブランキウスのオスがいてリハビリ中です。

この二匹の強弱関係がどうしても目に余るものがあるので、今回、この自作モスシェルターを導入しました。

すっかり定位置として安心してシェルターで暮らすノソブランキウス エガーサイ

あくびが出るくらいリラックス😆

だんだん調子を取り戻して元気が出てきました。

最後にモスシェルターの様子を動画でもご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=j9hgvfR9eg4

コストもかからず、自分のアクアリウムに合わせた使い方ができる自作モスシェルター。みなさんもぜひお試しください。

また、自作リシアネットの作り方もこちらでご紹介しています。

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