ピンクラムズホーンの卵 発見!
今日も水槽を眺めています。
卵生メダカ達はすこぶる元気です。
ふとアヌビアスナナのところを見てみると・・・
なにか不自然なものが・・・
あっ!もしかして
卵!!!
そうです。卵生メダカ水槽に同居させているピンクラムズホーンの卵です。
メダカの卵ばかり頭にありましたが、この水槽にいる生体はもうひとつ
ラムズホーンも繁殖することをすっかり忘れていました(笑)
ちなみに親はこちら。
ラムズホーンは雌雄同体の貝の仲間で、2匹以上を同じ水槽で飼育しているとくっついて交配し、このように卵を産みつけていきます。
卵の観察
ラムズホーンの卵はゼリー状の膜につつまれて、水草の葉の表面や水槽の壁や床に産みつけられます。今回はノソブランキウスパトリザイの飼育水槽中で、あちらこちらに発見できました。
葉っぱの表裏関係なく産みつけられています。
ゼリーの中に白いつぶつぶが数個入っているのが見えます。
ラムズの卵は1週間くらいで孵化して稚貝になるようなので、
しばらくは メダカ < ラムズ で観察していきたいと思います(笑)
卵を別にしないとメダカが食べてしまわないか少し心配ですが、
それも含めて、観察してみましょう。
ちなみにラムズホーンの繁殖力は旺盛と言われています。放ったらかしでも勝手にどんどん増えて困る、なんて声もよく聞きます。
ただ、うちは今、新しい品種導入で水槽の数を増やしたいと思っていて、ラムズホーンを少し殖やしたいと思っているので、この記事では、あくまでラムズホーンを繁殖させよう!というテーマで、我が家の水槽での実体験レポートをしたいと思います^_^
そもそもラムズホーンとはどんな生き物なのか?についてはこちらの記事でご紹介していますのでぜひご覧ください↓
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3日後の卵
発見から3日後、卵のつぶつぶが大きくなって輪郭がはっきりしてきました。
まわりのゼリー部分と完全に区分けされてきたのがわかります。
かなり早いスピードで卵の内部で成長しているようです。
期待しちゃいます(笑)
メダカにつっつかれたり食べらりたりは、まったくしていません。
稚貝の孵化
発見から5日目、大きな変化がありました。
葉っぱの裏に小さな白いつぶつぶがついてます!
それもゼリーとは別のところに!!
ゼリーは中身が空っぽになってそのまま葉っぱについています。
疑問??
卵はどのように移動したのでしょうか?
たぶん、白いつぶつぶはすでに卵ではなく、
もう稚貝の状態で、自分で這って動いたと考えられます。
他にも、葉っぱの表面にも白いつぶつぶ稚貝を発見しました。
アヌビアスの葉が濃い緑なのでコントラストが出てわかりやすいです。
かなり行動範囲広いですね。
メダカに食べられないか心配です。
が、今のところメダカはつぶつぶを気にする様子もなく泳いでいます。
餌やりの時にまちがって口を近づけましたが食べなかったので、
たぶん大丈夫でしょう。
この数が全部成長したらどうなるのかが、若干不安です。
50個くらいはありそうなので・・(笑)
でも、これからの成長が楽しみです。
いなくなった稚貝
と思っていた矢先、ある日水槽を眺めてみると、何故か50個近くあった稚貝が1つもいなくなってしまっていました。
ショック!
水質が悪かったのか? でも魚の調子はいいし…
いろいろ理由を調べてみたところ、ラムズホーンの死因1位とされる
餓死
ではないかという結論に至りました。
雑食性のラムズホーンを魚の餌の食べ残しを食べてもらうために導入しましたが、
冷凍アカムシを毎日、魚の餌の食べ残しがないように与えていたおかげで、
魚は快調ですが、ラムズホーンが食べるものが無くなっていたと考えられます。
ラムズホーンはかなりの大食漢のようです。
甘かった…。
また、2匹いたピンクラムズホーンの親も、1匹が殻が白くなって死んでしまったようです。
せっかく稚貝が生まれて、ラムズにも愛着がわいていたところなのに…
ダブルショック!!
レッドラムズホーンの導入
このままでは終われません。
ラムズ繁殖に向け、1匹となったピンクラムズに強力な助っ人を呼んできました。
ラムズホーン界の王道中の王道、4番バッターです^_^
今回は小さめな親ではありますが5匹導入し、残されたピンクラムズと共に子孫繁栄の役割を担ってもらいます。
導入後は水草によじ登ったり元気な姿を見せてくれています。
5匹+1匹は45センチ水槽でしばらく一緒に暮らしてもらいます。
期待大。
ラムズホーン繁殖専用水槽
しかし、その後しばらくしても卵が一切見つかりません。
水槽が広すぎて繁殖が行われにくいのか?
食べものが足りず繁殖活動が進まないのか?
ラムズに餌を与えたいものの、メダカが残すほどの餌の量を与えるわけにもいかず、
このままではもし稚貝が生まれても、またする可能性もあります。
そこで、ラムズ繁殖専用の水槽を設けることを決定しました。
これです。
魚のいる水槽とは別にラムズ専用の繁殖基地として、小回りの効く万能隔離アイテム、サテライトスリムを設置しました^_^
水槽の種水、藻がついた水草をたっぷり入れて、バクテリアが湧きやすい環境にしています。
ここにしばらく、ラムズ6匹だけを隔離して一緒に生活させて、ラムズ用に餌の赤虫を与えます。
見た目はイマイチですが最強の繁殖環境を整えました。
このVIP対応の結果、早くも3日後に卵が産みつけられているのが確認できました。
見えるでしょうか?
サテライトの壁面に卵がくっついています!
それも3カ所も!!!
集中した繁殖環境をつくり、結果がすぐ出たので最高に嬉しいです😃😆😊
今度こそ、稚貝を育ててあげたいと思います。
繁殖専用水槽のその後
さて、観察してみましょう。
水槽壁面に張りついた膜の中に白いつぶつぶが見えますね。
日に日にはっきりくっきり見えるようになってきました。
あまり産まれすぎても手に余るので、親ラムズホーン達にはこのへんで元のメダカ水槽に戻ってもらうことにします。
VIP水槽といってもサテライトスリムなのでさすがに狭すぎますし、稚貝が産まれた後に餌を親に食べられて、依然のように餓死しないように、親と卵を別にします。
ラムズホーン稚貝専用水槽
これからは、卵から孵化した稚貝がある程度の大きさに育つまで、稚貝専用VIP水槽としての管理に切り替えます。
VIP水槽といってもあまりビジュアルがよくありません(笑)
また、管理といっても、藻のたくさんついた水草の葉や、枯れた水草をたっぷり入れておいて、毎日メダカの残餌の赤虫を2〜3匹与えるだけです。
でも、稚貝が産まれて餓死を避けるためには、餌が有り余るくらいふんだんにある環境を用意したらこうなりました^_^
さらに毎日観察していると、ある日卵の入っている膜が空っぽに…。
やった!孵化した!!と喜びましたが、稚貝の姿が見当たりません。
あまりに枯れ水草などたくさん入れたので発見するのが困難なようです。
ここは焦らず、しばらく様子を見ることにします。
再度、稚貝の誕生
待つこと約1週間。
その間、稚貝らしき白透明なつぶのようなものが水槽の壁面に見えたり、水草の茎あたりにあるような気がしましたが、はっきりとはわかりません。
変化のないごちゃごちゃの水槽を見ているとある衝動がやってきます。
汚いし掃除したい…。
一度水槽の水を全部出して稚貝の姿をしっかり確認したい…。
ただ、綺麗にしようなんて思って掃除したら、あの小さなつぶつぶの稚貝は間違いなく水底のゴミと一緒に処分してしまうことでしょう。
そして…
ある日よく見ると小さな貝さんが…。
よく見えませんね。ココです。
↓
画素数が悪くてゴメンなさい。
小さな茶色い貝が育っていました!
ラムズホーンVIP作戦、大成功です^_^
もう少し大きくなったら掃除して、メダカ水槽に合流させたいと思います。
クリアラムズホーン
ところで、水草を多めに入れている45センチのメダカ水槽の水換えをしていたところ、
何やら丸いカタツムリのようなものを発見しました。
ムムム。
これはまさしくラムズホーンではないかっ!
でも殻が透明で内側が完全にスケルトンです!
レッドラムズホーンとピンクラムズホーンの掛け合わせ?
にしてもクリアな透明すぎます。
レッドラムズホーン
ピンクラムズホーン
この親からこの子が⁈という感じです。
まだ稚貝で可愛いですが、この子を勝手に クリアラムズホーン と名づけ、
このまま透明なまま大きくなるのか、今後の成長を見守りたいと思います(笑)
もう一つ不思議なことが…
どうしてこの子は、ラムズ繁殖水槽ではなくメダカ水槽にいたのでしょう?
多分、以前、餓死して全滅したと思っていた稚貝が水草の裏とかに隠れていて、生き延びて大きくなったのだと思われます。
まぁ、とんだサプライズ。
よかった、よかった^_^
あれから、1か月。
今では20匹くらいの親ラムズホーンが育ちました。
今度は水槽が卵だらけになるくらいの勢いで、それぞれが壁や水草に卵を産みまくります。
今度は増えすぎの悩みだ〜(笑)
でも本当にラムズホーンは本来、繁殖力旺盛で増えすぎの悩みを抱えているアクアリストの方は多いです。
私なりにラムズホーンが増えすぎない水槽の作り方を別記事で解説しているのでよろしければご覧ください。
ラムズホーンの高い繁殖力と増えすぎ問題以前、ラムズホーンについてはいくつか記事を書きました。特に繁殖の記事はたくさんの方に見ていただけたようで、実はラムズホーンは人気あるんだなぁとビックリしています😊[s[…]
また、ラムズホーンの寿命と長生きのさせ方にについてはこちらでご紹介しています。
ラムズホーンの寿命は?今回は私の大好きなラムズホーンについて書きたいと思います。ラムズホーンは熱帯魚と相性のよいタンクメイトとして有名ですが、脇役としてはもちろんのこと、単体で観察してもとても興味深い生体です。このブログ[…]
ということで、以上、ラムズホーンの繁殖レポートでした。