ラムズホーンの寿命は?
今回は私の大好きなラムズホーンについて書きたいと思います。
ラムズホーンは熱帯魚と相性のよいタンクメイトとして有名ですが、脇役としてはもちろんのこと、単体で観察してもとても興味深い生体です。
このブログではこれまでもラムズホーンを何度も紹介しています。繁殖の方法や、逆に増やしすぎない方法についてなどなど…。
こちらの記事です。
ピンクラムズホーンの卵 発見!今日も水槽を眺めています。卵生メダカ達はすこぶる元気です。ふとアヌビアスナナのところを見てみると・・・なにか不自然なものが・・・あっ!もしかして卵!!![…]
ラムズホーンの高い繁殖力と増えすぎ問題以前、ラムズホーンについてはいくつか記事を書きました。特に繁殖の記事はたくさんの方に見ていただけたようで、実はラムズホーンは人気あるんだなぁとビックリしています😊[s[…]
ラムズホーンを増やしたいのか、減らしたいのか、お前はどっちなんだ!と突っ込まれそうですが、私としてはずーっと水槽内にラムズホーンにいて欲しいのです。
ただ、もちろん彼らにも寿命があって永遠に生きることはできません。
ラムズホーンの寿命は、水槽内では1〜2年と言われています。
熱帯魚界で言えば…短い方ですよね😅 むろん、私の一押しの卵生メダカ ノソブランキウスなどは約1年、他の卵生メダカも2年くらいが寿命ですのであまり変わりません。
ただ、メダカ同様、ラムズホーンも飼育していると個体ごとにだんだん愛着がわいてきたりします。可愛いさあまって名前をつけちゃってる方もいますね😆 愛着がわいたラムズホーンには少しでも長生きして欲しいものです。
では、どうしたらもっと長生きさせられるか考えてみましょう。
ラムズホーンを長生きさせる方法
ラムズホーンの寿命は1〜2年とご説明しましたが、良い環境を用意できれば3年近く長生きさせることは可能です。
そのためにはこれらの方法が有効です。
🟠充分な量の餌を与える
ラムズホーンが早死にする理由の多くは、餓死です。
熱帯魚のタンクメイトとして、その餌の残りや糞の処理用に飼育されているケースが多いラムズホーンにとっては、その日食べれる餌の量は運次第です。
飼育者が魚に餌を与えすぎた時は魚も餌を余らせてしまいラムズホーンは大量の餌にありつけますが、逆に魚への餌が少なめであった場合はラムズホーンにまで餌が行き渡りません。そんな水槽の中は残餌もなく一見良い環境に見えますが、ラムズホーンにとっては空腹地獄です😂
ラムズホーンはかなりの大食漢で、水槽の中の不要の有機物を綺麗に食べてくれるので助かりますが、食べものが足りない場合の耐久性はあまりなくコロっと死んでしまいます。
ラムズホーンを長生きさせるためには、ラムズホーン用にも餌を与えましょう。ラムズホーンは水底にいることが多いため、底に沈むタイプの餌がおすすめです。プレコやコリドラス用のタブレットタイプでもよいです。
🟠カルシウムを与える
次は餌の質の問題です。
ラムズホーンの老化の兆候はその殻に表れます。寿命間際のラムズホーンは殻が薄くなり穴が開いたりします。これはカルシウムの減少が一番の原因です。
稚貝の頃からカルシウムを含んだ餌を食べて育ったラムズホーンは、厚くて丈夫な殻で健康的に成長します。このようなラムズホーンは最終的に長生きします。
ですので、餌を選ぶ時はカルシウムを多く含んだ餌が最適ということになります。私がおすすめするのはこちらです。
🟠ラムズホーンだけで飼育しない
ラムズホーンが自然界で好む水質は、あまり流れがない淀みのような場所にある有機物が豊富な水でお世辞にも綺麗な水とは言えません。雑食性のラムズホーンはその水の中で腐敗した有機物などを餌にしており、熱帯魚と比べて水中の溶存酸素量もあまり必要としません。
だから、ラムズホーンは熱帯魚たちが自然と汚す水槽の中に入れることで、水を綺麗にしてくれるタンクメイトとして好まれています。
熱帯魚など他の生体がいないピカピカの水に入れたらどうでしょう?餌は別に与えるとしても、ラムズホーンとしてはあまり快適な環境ではなくなってしまいます。
ラムズホーンをメインで飼育したい!という場合でも、一匹でもよいので熱帯魚など他の生体を水槽に入れて一緒に飼育しましょう。これは意外に大事なポイントです。
🟠ストレスを減らす
ラムズホーンも人間と同じでストレスがあると寿命が短くなります。
一番のストレスは熱帯魚と同じで水質の急激な変化です。新しく入手したラムズホーンを自分の水槽に入れる時、またはある水槽から別の水槽に移動させる時、熱帯魚と同じように慎重に水合わせを行いましょう。そうしないと早死にする確率が高まります。
これらの方法でラムズホーンのいる水槽の環境を整えてあげれば、彼らは思いのほか長生きしてくれます。
ラムズホーンの老化現象
できるだけ長く大切に育てたお気に入りのラムズホーンも、いずれは寿命を迎えます。最後に、年老いたラムズホーンの様子を見てみましょう。
ラムズホーンは老化してくると殻が薄くなり割れてきたりします。こちらはその例です。殻が縞々状に綺麗に剥がれたのが意外に綺麗で、タイガーラムズホーンと勝手に名付けました^_^
タイガーラムズホーンの姿を動画でもご覧ください。
やがて、ある日水槽を見るとラムズホーンが底で全く動かなくなっていたり、コロンと倒れて転がっていたり、突然に寿命の瞬間は訪れます。
そんな最後の日まで、大切に可愛いがってあげたいものです。