ラコビーのロケーション
今回はラコビーのBeira98(ベイラ98)というロケーションについてご紹介します。
ちなみに、ラコビーについては以前こちらの記事でもご紹介しています。
世界一美しい熱帯魚 ノソブランキウス ラコビー日本ではまだまだマイナーな卵生メダカ界の中で最もメジャーなそして熱帯魚界全体でも世界一美しいとされる魚。ノソブランキウス ラコビー私も長年熱帯魚飼育をしていますが、こ[…]
卵生メダカは愛好家によって採取場所や時期毎で区別してロケーション管理されており、ラコビーにもいくつかのロケーションが存在します。
ラコビーは発見されてから多くの愛好家によって累代繁殖されているため、卵生メダカの中では日本国内でも流行が盛んな種類ですが、販売時にはロケーション表記が無い、または曖昧な場合も多いです。
ロケーションが明確でなくとも飼育する分にはさほど気にする必要はありませんが、私のようにマニア魂が出てくるとロケーション毎の違いを楽しみたい、ロケーション毎に累代維持したい、という飽くなき欲求が湧いてきます^_^
ラコビーはモザンビークが主な出身地ですが、その中でもさまざまなロケーションが存在します。今回紹介するBeira98 (ベイラ98)は、ベイラという地域で採取されました。
こんな場所です。かなり湾岸にありますね。
ベイラロケーションのラコビーにも、ベイラ91とかベイラ98とか、採取時期(年)によってさまざまな種類が存在します。
今回はその中でも一番有名なロケーション(多分…^_^)のベイラ98について、掘り下げてご紹介します。
ベイラ98の特徴と魅力
ベイラ98は色鮮やかなラコビーです。
基調はオレンジとブルーですが、それぞれが濃い発色でコントラストが綺麗です。
特に背ビレと腹ビレのブルーは鮮明でヒレを拡げた時は圧巻!
正面から見ると、頭部のオレンジに深みがあるのがわかります。
奥に見えるのがメス。半透明の白に近い体色なのでオスとメスを見間違える可能性はゼロです^_^
尾ビレの縁には黒いラインがくっきり入り、締まった印象を引き出してくれています。
泳ぐと尾ビレがはためいてとても目立ちます。
全体印象としてはボディカラーのオレンジの印象が強く、水槽内での存在感があります。
泳ぐ度に各ヒレの色がちらちらと変化するように目に入るのが楽しい。
ヒレは丸く、可愛いさを感じさせます。
目は黒に黄色の輪郭がある独特な色で、これがまた可愛い!
この目とちょっと受け口な感じがなんともとぼけた表情に見えるのです…^_^
胸元ビレの先が半透明のブルーでパタパタ動くとたまらなく綺麗です。
個体差は比較的少なく、安定してこの発色を見せてくれます。
同期で生まれた子たち。なぜか動きまでシンクロ中^_^
向き合っても鏡みたいにどっちがどっちかわかりません^_^
魚とは思えないカラフルで派手派手なヴィジュアルは本当に魅力的です。
水槽を華やかにしてくれるラコビー
最後にラコビー ベイラ98のアクアリウムを動画でもご紹介します。
今回はラコビーのベイラ98というロケーションをご紹介しました。
いかにもラコビー!という華やかな印象がありますよね。
国内ではロケーション無しで販売されているラコビーをよく見かけますが、ロケーション毎の流通規模やヴィジュアル面の特徴から推察するに、その大半はこのベイラ98がベースになっているのではないかと思います。
これからもしっかり維持していきたいロケーションです。
ラコビーには他にもロケーションがありこちらでご紹介していますので、興味ある方はぜひご覧ください。
貴重なラコビーの別ロケーション今回は、ラコビーのロケーションである、Lower Shire River についてご紹介します。ラコビーについては以前こちらの記事でご紹介しています。熱帯魚界の宝石ともいえる素晴らしい卵生メ[…]
アルビノタイプはこちら。
アルビノとは?今回はラコビーのアルビノについてご紹介します。アルビノというのは遺伝子上の色素の異常で、身体から主に黒いメラニン色素が欠落または薄くなって体色が白っぽくなることで、このような個体をアルビノ個体と呼びます。ア[…]
ラコビーの近類種もご紹介しています。
ラコビーの新しい仲間今回はノソブランキウス クリサノヴィをご紹介します。正式には Nothobranchius krysanovi なのでまたまた日本語化が難しく、キョサノビなどとも表記される事もあるようですが、このブログではロ[…]
ブラックラコビーの異名をもつピエナアリ今回は ノソブランキウス ピエナアリ をご紹介します。ピエナアリはその外見から長年ブラックラコビーと呼ばれていました。正確に言うと、最初にアフリカの小川で発見された時にその柄[…]