貴重なラコビーの別ロケーション
今回は、ラコビーのロケーションである、Lower Shire River についてご紹介します。
ラコビーについては以前こちらの記事でご紹介しています。熱帯魚界の宝石ともいえる素晴らしい卵生メダカです。
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また、そのロケーションとしてベイラ98についてもご紹介しました。
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現在流通しているラコビーには、国内で累代繁殖した いわゆるアクアストレインが多く、そのほとんどはベイラ系のものだと思われます。
Lower Shire River は、ラコビーの別ロケーションとして区別され、海外を中心にきちんと累代繁殖されている貴重な種類です。
ちなみに、ラコビーの別ロケーションとして知られていた仲間たちには、その後の分類変更で独立した種類として名前がつけられた、ピエナアリやクリサノヴィのような例もあります。
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Lower Shire River の特徴と魅力
Lower Shire River は、日本語表記ではロウワーシャイヤーリバーと読むのでしょうか⁈
ロケーション名は採取された場所を表しています。その名の通り調べてみると、シャイヤー川の下流部で採取されたロケーションということですね。
シャイヤー川はマラウイ湖から支流として流れ出ている川で、途中で他の川と合流しうみへとつながっています。(地図の赤い線)
合流前の丸印のあたりがシャイヤー川としての下流域になり、この辺りで採取されたと思われます。
ちなみにベイラはこの地図の下の方にありますね。かなり離れたロケーションであるからか、Lower Shire River にはベイラとは異なる魅力があります。
暖色ボディにブルーフィンというラコビー特有の特徴は変わりません。
体型はベイラと比較してやや細長いイメージです。
頭部が細長く全体的に流線形の身体つきをしています。
受け口なのはノソブランキウス全体の特徴ですが、体型も相まって少しパンチャックスにも似ていますね。
ヒレは透明感のあるスカイブルーで爽やか。
正面から見るとこんな感じ。
ボディカラーはブルーベースにオレンジとピンクが乗っています。
光の当たり具合で微妙なグラデーションができて綺麗です。
ラコビーのサーモンピンクタイプといったイメージでしょうか。
尾筒の部分がキュッと締まっていてカッコいい。
ヒレはグッピーのブルーグラスを彷彿とさせますね。
色合いがおとなしめで優しい印象。
でもヒレにはしっかりとラコビー独特の紋様が入っています。
尾ビレの縁のオレンジとブラックのラインも健在。
ベイラと比較してボディの網目が細かくて、より規則的な感じがします。
数匹泳がせると水槽が華やかになりますね。
淡い色彩なのでぜひ群泳させてみたいですね。水草に映えそう。
ビビットな色合いが卵生メダカの中でも独特な雰囲気のある魚です。
可憐な雰囲気のラコビー
最後に、ラコビー Lower Shire River の若親たちの泳ぐ姿を動画でご覧ください。
柔らかい雰囲気があり、どこか可憐な雰囲気があるロケーションだと思います。
機会があればぜひ飼育してみてください^_^
また、ラコビーにはアルビノタイプがあるのも有名です。こちらも独特の雰囲気があり魅力的なので興味のある方はご覧ください。
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