ノソブランキウスの代表格 コーソザイ
今回は古くからノソブランキウスの代表格として有名なコーソザイについてご紹介します。
コーソザイは飼育・繁殖が比較的容易で飼いやすい卵生メダカとして知られています。
タンザニアのマフィア島で採取された彼らは、「Nothobranchius korthausae mafia island」とも呼ばれます。マフィアなんて、なんかカッコいいですよね^ ^
分類的にはギュンテリーと同じグループに属しますが、それぞれの種に独特の特徴があるのがノソブランキウスの楽しいところです。
もう少し掘り下げて観察してみたいと思います。
コーソザイの特徴(体型とヒレの形状)
ノソブランキウス コーソザイは、ずんぐりむっくりした印象の体型が多いノソブランキウスの種類の中では、やや体高が低めでスレンダーな印象があります。
スマートなボディによく似合う、大きめのヒレを持っています。
特に特徴的なのは背ビレと腹ビレで、後方に長く拡がる形をしています。私にはまるでウサギの耳のように見えます🐰とてもチャーミングなヒレです。
ちなみに稚魚ちゃんはこんな感じです(生後1ヶ月)
ヒレが赤くなってきてとても可愛いです^_^
ボディから色が出始めるノソブランキウスが多い中、まずヒレだけが大人になり始めるコーソザイ。やはり独特の味わいがあります。
動画でもご覧ください。
その後、だんだんと全身が色づいていきます。
生後1ヶ月。ほんのりした赤が可愛い時期
正面から見ると小さいながらに精悍な顔立ち
ボディのレッドの濃さは飼育環境によって結構変わります。
調子がよいと濃くなる感じ。ヒレは常に発色がよいです。
メスは他のノソブランキウス同様に地味な体色です。
ヒレの長さだけはコーソザイ、といった感じですね。
多様なカラーバリエーション
コーソザイにはさまざまな色彩パターンがあります。
イエロー
レッド
イエロー&レッド
phote by 豊橋アマゾン
一番最初に採取された魚がイエローをベースにしたタイプであったことから、古くからコーソザイといえばイエローというイメージが強いのですが、その後レッドやイエローとレッドの特徴を合わせもったタイプが発見されました。
信じがたいのは、このカラーバリエーションは品種改良によるものではなく、全て原種であるということです。エガーサイなど地域変異で色や柄の個体がある品種は他にもいますが、コーソザイほど色の振れ幅が激しいノソブランキウスはいないかと思います。
水槽を華やかに彩る赤のコーソザイ
色の好みはそれぞれですが、私は水槽の中で映えるレッドタイプが好きです。
ノソブランキウスには、他にも全身が真っ赤になる品種としてカーディナリスがいますが、カーディナリスが「深紅」と呼ぶべき濃い赤であるのに対し、コーソザイ レッドは「ワインレッド」といったイメージです。これはある程度成長するとより印象的です。
コーソザイのボディカラーのベース色が実は青色で、赤い格子模様とその間から見える青とが混じり合ってそのような印象になるのではないかと思います。実に面白い!^ ^
ちなみにカーディナリスはこちらです↓
赤いボディのノソブランキウス カーディナリス最近名前がつけられた比較新しいノソブランキウスの仲間をご紹介します。その名も、ノソブランキウス カーディナリス。アフリカで新たなタイプとして発見されてから、その鰭や鱗の模様など[…]
成長したコーソザイはあきらかに他のノソブランキウスと違い、背ビレと尻ビレが大きく広がり綺麗です。
動画でもどうぞ!
特に成熟してヒレを目一杯広げた姿は、最高に見応えがあります。圧巻‼︎
こちらも動画をどうぞ!!
あまりに迫力あるのでなんとブルーグラリスと混泳させちゃいました😆
飼育しやすいのに、こんなに素晴らしい魅力のあるコーソザイ。
卵生メダカ初心者の方にぜひ飼育してみていただきたい魚です^_^