卵生メダカの寿命はどれくらい? 〜年魚と非年魚の違い〜

熱帯魚の平均寿命

卵生メダカの寿命はどれくらいでしょう?

熱帯魚の寿命は種類により大きく異なります。

長寿なものでは10年近く生きるコイやナマズの仲間がいます。大型魚は長寿なものが多いですね。

海水魚なども5〜6年生きるものが多いようです。

淡水の小型魚はもう少し短くなり、2〜3年程度が平均的な寿命になります。

もちろん、小型熱帯魚も代表格である「めだか」も、2〜3年が寿命と言われています。グッピーなどもこのくらいです。

ただ、これはあくまで自然の環境での寿命であり、飼育環境ではもう少し短命になるのが一般的です。平均1〜2年くらいでしょうか。

水質、水温、光、餌、水中の栄養素や酸素量などが、飼育環境では自然界を再現できないため、長生きしにくくなるのですね。

卵生メダカも同様、飼育環境では1〜2年程度ですが、うまく魚の居心地の良いアクアリウムが実現できれば、もう少し長く私たちを楽しませてくれます。

卵生メダカ 年魚の寿命

ところが、卵生メダカには、「年魚」と「非年魚」というタイプがあります。

非年魚は、アフィオセミオンに代表される種類で、先に述べた一般的なめだか同様、約2〜3年が平均寿命になります。

一方、年魚は、ノソブランキウスに代表される種類で、その名の通り、1年しか生きられない魚たちです。

なぜ1年しか生きられないのか?

その理由は、生態についての記事にも書きましたが、南米の水たまりのような小川に住む年魚たちは、年に数回の乾季が訪れた際にそれまで生息していた水が完全に干あがってしまうため、生きることができなくなってしまうからです。

ですから、年魚の卵生メダカたちは、最大で1年しか生きられない、なんとも残酷な運命を背負っています。

地域によっては1年の中で雨季と乾季を数回繰り返す土地もあり、そこではわずか数ヶ月しか生きられない魚たちもいます。

なんとも儚い年魚の一生。

そのために年魚は、他の熱帯魚と比較して、ものすごい早さでその短い一生を謳歌します。生後約2ヵ月で成魚となり、毎日のように繁殖を行い、次世代の卵を残すのです。

残された卵は乾燥した乾季を乗り越え、来たる次の雨季に一斉に孵化して新しい命が誕生します。

凝縮されたこの年魚のライフサイクルは自然界でも珍しい、まさに奇跡ともいえる生命の神秘です。

ちなみに、この儚くも短い卵生メダカ 年魚のライフサイクルは、老化研究のモデルとなり世の中に役立っています。興味ある方はこちらの記事をご覧ください。

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そして私たちは、この神秘を飼育環境で再現することが可能です。

雨季と乾季を作ってあげればよいだけです。

私はこの魅力に取り憑かれた一人です^_^

年魚についてはこちらの記事で詳しくご説明していますのでぜひご覧ください↓

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