渋い南米年魚の代表格 コンスタンシアエ
今回は南米の卵生メダカの年魚、コンスタンシアエをご紹介します。
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コンスタンシアエは、いくつもある南米年魚のグループの中で元々シンプソニクティスに属していましたが、その後オプタルモレビアス(読み方が難しい…英名:Ophthalmolebias)というグループにに分家した種類です。
ブラジルのリオデジャネイロ近郊の出身で、かなり古くから知られている卵生メダカではベーシックな種類です。現在は残念ながら絶滅危惧種となりましたが、世界中の愛好家により累代維持されています。
出身がリオと言えばカーニバルを連想しがちなのでド派手な魚かと思いきや、色彩のベースが褐色系なので一見地味な印象の魚です。
しかしながら、この魚は体色やヒレの伸長の変化が顕著で、飼い込むと驚くほどの変貌を遂げます。また、繁殖モードに入った時には体色が深まり、違う魚ではないかと見間違うほどです^_^
他の卵生メダカには無い楽しみ方ができるコンスタンシアエの特徴と魅力たっぷりとご紹介したいと思います。
コンスタンシアエの特徴
それでは、コンスタンシアエの姿を見ていきましょう。
シンプソニクティスのように背ビレと尻ビレが鋭角に伸長するカッコいいスタイルをしています。
全身は茶褐色のカラーで、ボディに入るドットがトレードマーク。
眼は身体に対して大きめで、縦にブラックラインが入ります。
正面から見たうおづらが可愛い^_^
ヒレにも茶褐色のドットが入りますが、ヒレのベースカラーにはブルーが乗っているのが分かります。
黒い背景だとよく分かります。これがなかなか綺麗。
やや斜めから見るとスタイルとカラーリングが味わえるのでおすすめ。
メスは地味ですが、ボディの中央部に黒いスポットが入るのが特徴です。
コンスタンシアエは群れをなすのが好きなようで複数で飼育しているとよくこのような光景を目にします。微笑ましい^_^
成熟したオスはドットがくっきり浮き出てきます。
うーん、美しい。
繁殖の時はピートに深く潜るピートダイバーです。
繁殖モードになったオスは見違えるほど色が濃くなります。
頭部から背中にかけて見事なダークブラウンに染まります。
この瞬間が最高にカッコいい!
水槽の中でコンスタンシアエの魅力を味わう
いろいろな顔を見せてくれるコンスタンシアエ。
水槽の中での動きもとても可愛いです。
少し臆病なところがあって餌やりに近づくと、サッと隠れてから徐々に餌に近づいてきます。
ブラインシュリンプを食べているシーンを動画でご覧ください。
卵生メダカマニアにはたまらない渋い魅力をもつコンスタンシアエ。
休眠期間も3ヶ月ほどで繁殖も簡単な方なのでおすすめです^_^