西アフリカの卵生メダカ 非年魚 エピプラティス
今回は、日本でも有名なクラウンキリーこと、エピプラティスについてご紹介します。
エピプラティスは、卵生メダカの中ではノソブランキウス・アフィオセミオンと同じアプロケイルス科に属する卵生メダカで、アフィオセミオンなどと同じ非年魚になります。
※非年魚について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
じっくり楽しめる非年魚の卵生メダカたち分類の記事で、卵生メダカには年魚と非年魚がいることを書きました。今回な非年魚についての詳細と、その楽しみ方をご紹介したいと思います。非年魚を代表する魚としては、アフィオセミオンの仲間が筆頭に[…]
出身地はリベリアやナイジェリアなどの西アフリカの地域になり、この点でもアフィオセミオンと同じですね。
ただ画像でも分かる通り、アフィオセミオンと似ているのはスレンダーな体型くらいでカラーリングを含め、印象が全く違います。
エピプラティスの特徴を掘り下げて見てみましょう。
クラウンキリーと言われる魅力
エピプラティスは昔から日本の熱帯魚店でも広く流通している卵生メダカで、小型で水草水槽にもよく似合うことから他のメダカやカラシンなどと混泳させた経験のある方も多いのではないでしょうか?無論私もその一人です^_^
市販されている個体は体調2センチ程度と本当に小型ですが、成長すると4センチくらいになります。ちなみに野生では6センチくらいになるようです。
エピプラティスの仲間にも複数の種類がありますが、日本で圧倒的に流通しているのは、エピプラティス アニュレータスという種類で、下の画像がアニュレータスです。
しかし、アニュレータスという名前はあまり口に出して語られることはありません。さらにエピプラティスという冠名さえもあまりメジャーではなく、「クラウンキリー」という通称があまりにも有名になり販売名もそうなっていることが多いです。
キリーというのは、キリーフィッシュ(killifish)という卵生メダカの英語名です。
クラウンというのは「王冠」という意味ですが、それは彼らのビジュアルからついた通称になります。
尾ビレの形や色がまるで王様の冠のようですよね。全体の印象も派手な色づかいではなく落ち着いた品のあるビジュアルのメダカです。ナイスネーミングですね!
この尾ビレは、泳ぐと炎のようにゆらゆらと揺れてとても綺麗です。
ちなみにこのクラウンの特徴はオスだけのもので、メスの尾ビレは色が無く透明です。
ピエロのような可愛いメダカ
そんなネーミングのエピプラティスですが、もっと特徴的なのがボディのカラーです。白地に黒いバンド(帯)が入るのが、オスメス問わずエピプラティスの最大の特徴です。
このトレードマークのしましまバンドはクーリーローチやクラウンローチにも似ていますね。白地に黒バンドのコントラストがくっきりしていて、ピエロのような可愛い印象を受けます。海外ではピエロ・キリーであるとか、バンド・パンチャックスと呼ばれることもあるようです。
このバンドのおかげで体色は一見地味なようでしが、水槽内ではとても目立つ存在です。
また、目のまわりがエメラルドブルーに輝くのも特徴です。これは光のあたる角度により時折強く発色して見えてとても綺麗で洗礼された印象になります。
ここまでは、日本で一番有名なエピプラティス アニュレータスについての話でしたが、最近人気のあるもう一つのタイプもご紹介しておきます。
エピプラティス ダゲッティです。
アニュレータスと比べるとボディの黒バンドの幅が狭いです。また、ヒレには黄緑のカラーが入ります。
特徴的なのが正面から見たところ。口の下に赤い発色があります。
海外では、レッド・チン・パンチャックスという通称でも呼ばれているようです。チンは顎(あご)という意味です。
以上、エピプラティスについて解説してきました。綺麗で飼育しやすいメダカなのでぜひ飼ってみていただきたいです、私もまたチャレンジしたいと思います^_^
また、他の卵生メダカの種類についてもこちらでご紹介していますのでぜひご覧ください。