ノソブランキウス ラコビー アルビノ〜 Nothobranchius rachovii ALBINO 〜

アルビノとは?

今回はラコビーのアルビノについてご紹介します。

アルビノというのは遺伝子上の色素の異常で、身体から主に黒いメラニン色素が欠落または薄くなって体色が白っぽくなることで、このような個体をアルビノ個体と呼びます。

アルビノには独特の魅力があります。色素異常ではあるもの、その品種の特徴を有しながらも、通常個体とは異なる雰囲気が楽しめるので、場合によってはアルビノの方が人気のあるケースさえあります。

アルビノは遺伝しますが、劣勢遺伝子にあたるため、通常の色素遺伝子とかけ合わされつも見た目には表れないことが多いです。正確に言うと、子の代では全て通常体色の個体、孫の代でその1/4にアルビノ個体が表れます。

アルビノはさまざまな生物に表れる遺伝子で、熱帯魚にもよく見られます。特に有名なのはグッピーで、愛好家によってアルビノ個体同士を掛け合わせて品種として固定化する試みが古くから行われ、現在ではたくさんのアルビノ種が生み出されて広く飼育されています。

当然のようにアルビノは卵生メダカでも発生します。しかしながら、飼育者数が少ないからでしょうか、アルビノが固定化された種類は少ないです。

その中で人気の高いラコビーについては、愛好家の並々ならぬ努力の結果、現在は固定化されたアルビノタイプが流通しています。ありがたい限りです。

ラコビーのアルビノ

それではラコビーのアルビノタイプを観察してみましょう。

さすがアルビノだけあって、全体的に明るく見えます。

体色のオレンジの発色はしっかり出ていますが、ちょっとマイルドな感じですね。

ヒレのブルーは透けるような透明感があり幻影的な雰囲気。

正面から見たところ。胸ビレのブルーは健在です。

各ヒレが統一感のあるゴーストブルーで泳いでいる姿が綺麗です。

尾ビレのブラックラインは全くありません!黒の色素が欠落して透明に。

同じく目も黒ではありません。色素が抜けてオレンジに見えます。

ここでちょっとノーマル ラコビーと比べてみましょう。

ノーマル ラコビー↓

アルビノ ラコビー↓

柄や模様はそのままに色のトーンがガラッと変わって面白いですね。

アルビノは体色が薄いので光の当たり方で印象が変わるのも特徴です。

バックからの光を強めると全身が発光したように見えます。

ボディのオレンジがより浮き出たような感じ。

ヒレもやや紫がかって見えますね。

泳ぐ姿が妖精のようでとっても綺麗です。

ノーマル ラコビーとは全く異なる魅力があります。

さらに、黒いバックスクリーンにするとまた違う印象が味わえます。

色がはっきりとしてきますね。

オレンジを強調したようなバージョン。

ヒレの模様もくっきりして見応えがあります。

最後は水草を背景に。またまた違った顔を見せてくれますね。

唯一無二の透明感

ラコビーはその色彩や柄から熱帯魚界の宝石と言われることがありますが、アルビノになっても魅力的で、他に類を見ない唯一無二の透明感のある美種だと思います。

水槽の中にいるとは思えないその姿を動画でもご覧ください。

アルビノタイプは普通種と違う魅力を味わえて、飼育していてとても面白いものです。卵生メダカのアルビノタイプはラコビーの他に数種類しか出回っていませんが、ぜひ今後愛好家たちの取り組みでいろいろな卵生メダカのアルビノが作出されるよう、より卵生メダカの人気が高まることを願っています。

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