歌舞伎役者のようなノソブランキウス
今回はノソブランキウス キロンベロエンシスをご紹介します。
キロンベロエンシスは赤と白のカラフルな体色をもった華やかな魚です。
一番の特徴は全身に渡って入る細かい網目状の模様で、顔まわりにまでしっかり入るこの模様を見ると、なぜか歌舞伎役者を想像してしまいます(私だけ…?^_^)
キロンベロエンシスはタンザニアのイフィカラ(イファカラ)という地域で発見されました。
キロンベロエンシスはこの地区を流れるキロンベロ川が名前の由来になっています。やや内陸のエリアになりますが、この川はそのままエガーサイでおなじみのルフィジ川に流れ込み、さらに海へとつながっていきます。
それではキロンベロエンシスの姿を観察してみましょう!
キロンベロエンシスの特徴と魅力
キロンベロエンシスの体型は、ノソブランキウスらしさがありながらもボディ後半がスリムに引き締まっています。
分類的にはギュンテリーと同じ仲間ですが、ややスマートな印象がありますね。
ボディのベースは白に見えますが、実際はブルーで光の当たり方や角度により青みがかって見えます。
尾ビレは赤ですが、真っ赤というよりも若干透明感があり、まるでビロードに揺れて綺麗です。
正面から見ると頬の部分の網目から赤が濃く見えて歌舞伎感が出てます(笑)
この網目はボディ部分には規則的に入り、紅白のバランスが取れたカラーリング。
透明感のある背ビレと尻ビレには赤の模様が入り、さらには太くて白い縁取りが入ります。
胸ビレは透明に白の縁取りが入って可愛い^_^
ヒレね美しさは泳いでいる時に一番感じられます。
ちょっとブルーがかったヒレの縁取りが目立ってカッコいい!
後ろから見てもアピールしてくるカラーリングですね。
背ビレと尻ビレが立つと分かりますが、やや鋭角な形をしています。
ここからは顔まわりの模様に注目してみましょう。くっきりと赤い網目が入って青の部分が光って見えます。
顎の下まで模様あり。
水槽の中で他の魚とは明らかに違う個性あるビジュアルです。
くっきりした網目に見惚れてしまいます。
尾ビレが開いた時が最高に綺麗。
尻ビレの白い縁取りは太くて目立ちます。
泳いでいる時は後ろからでもヒレの先がくっきり認識できます。
背景を暗い色にすると、よりよく分かります。
ブルーの発色が浮き上がります。
複数飼育しているとオスが威嚇し合ってヒレを広げた姿を魅せてくれます。
泳ぐキロンベロエンシスを楽しもう!
キロンベロエンシスは見ていて飽きない色彩の魅力がありますが、泳いだ姿はブルーの発色の変化やヒレの動きを楽しめて圧巻です!
ぜひ動画でご覧ください。
飼育環境は他のノソブランキウスと同様で、卵の休眠期間も3-4ヶ月程度なので飼いやすい魚です。ぜひ機会があれば飼育してみてください。