渋い!ワイルドベタの世界
今回はワイルドベタの仲間、ヘンドラーを紹介します。
ベタについては以前こちらの記事で触れましたが、主に国内で流通が盛んな改良ベタについてでした。
優雅で存在感のある小型水槽の雄今回は卵生メダカからちょっと浮気して、ベタについて触れたいと思います。ベタはタイ原産の小型美魚として古くから有名で、現在ではさまざまな改良品種が作出される人気種です。めだかやグッピーに負けないくらい[…]
今回は、ワイルドベタ、つまり改良していない原種のベタになります。私のようなマニアっ気の多感な人間は、めだかであれば卵生メダカ、ベタであればワイルドベタというように、野生の生息環境での生態や姿にどうしても興味をもってしまいます(汗)
ヘンドラーは、ボルネオ島に生息しているワイルドベタです。ボルネオ島というのは1つの島にブルネイ、マレーシア、インドネシアの3つの国がある面白い島ですね。
ワイルドベタの飼育は難しいとよく言われます。水質を弱酸性に…というものが主ですが、だいたいの熱帯魚は弱酸性でOKなので、ワイルドベタもグッピーや卵生メダカと同じ環境で飼育でき、混泳も可能です。
また、その繁殖もまた面白いです。改良ベタと同じバブルネスター(泡巣をつくるタイプ)と、マウスブルーダー(稚魚を口の中で育てる)という2種類の繁殖形態があり、種類毎に異なるので、それぞれを楽しむのがまた一興。ヘンドラーは前者のバブルネスターになります。
ベタ ヘンドラーの特徴と魅力
それでは実際にベタ ヘンドラーの姿を見ていきましょう。
身体は寸胴で細長いスレンダータイプ。
ベースの体色は茶色です。
目の下部がエメラルドブルーに輝いているのがヘンドラーの特徴です。
各ヒレは短めで、これはワイルドベタの特徴。
開くとカッコいいです。
胸ビレは長めで、水中でバランスを取っているようにも見えます。
地味ですが味わい深い色合い。
光が当たるとブルーの発色が浮き出てきます。
主張が激し過ぎないので、水草などとよく合います。
性格は臆病で普段は物陰に隠れがち。
撮影は水槽から少し離れてしないと難しいです。
明るいところではブルーアイが本当に綺麗に見えます。
泳ぐヘンドラー
最後に、水槽内で泳ぐヘンドラーを動画でご紹介します。
水槽に近づくとすぐ隠れてしまい、かなり離れないと撮影出来なかったのでどアップではないですが、活き活きと気持ちよさそうに泳ぐ姿が可愛いです。
今回はワイルドベタの仲間、ヘンドラーをご紹介しました。もっと状態がよいとボディの青の発色がより鮮やかなようなので今後また撮影にチャレンジしたい魚です。