ナマズ界の人気者 プレコ！
今回はプレコについてです。
今や熱帯魚界ではメジャーな部類にもなったプレコ。マニアの方も多い人気者です。
分類学上ではナマズの仲間で、学名を Hypostomus plecostomus という種類になりますが、これはその特徴である「吸盤のある口」を意味して付けられた洋名のようです。日本ではプレコという可愛い愛称で親しまれていますね。
その吸盤上の口で、立木の苔を舐めとったりガラス面にくっついたりできるのが特技です。主な生息地はアマゾン川などの南米の河川で、種類によってはかなり流れの強い上流部に生息するものもいて、流されないように岩などに貼り付いて暮らしているようです。流れのある環境に対応してか身体も流線型をしています。ナマズといってもかなりお洒落なフォルムですよね。
プレコは種類によって成魚になった時のサイズに大きな差があります。最大50センチ程度にもなる大型種から10センチ前後の小型種まで、かなり幅広いですよね。
小型水槽メインの私は当然小型プレコの飼育を楽しんでいます^_^
ここからは、小型プレコの飼い方とおすすめの種類をご紹介していきます。
小型プレコの飼い方
まずは、みにまる流 飼い方のポイント。
こだわればキリがない熱帯魚飼育ですが、ここでは私の飼育スタイルに則って「魚の世話が義務にならず楽しみながらできる」必要最低限の飼育・繁殖環境をご説明します。
◼️水槽
プレコの飼育水槽は一般的には60〜90センチサイズと言わていますが、体長10センチ前後の小型プレコであれば、30センチ水槽でペア飼育して繁殖まで楽しめます。
もちろん飼育匹数が増えれば水槽のサイズアップをすべきですが、卵生メダカなど複数の小型水槽を並べてコレクション性のあるアクアリウムを楽しむ愛好家の場合、プレコも同じ25-30センチ水槽で必要に応じて水槽の数を増やして対応する方が管理が楽です。
※上記はあくまでも省スペース管理での飼育にこだわる私の考え方になります。水槽の大きさは大きいほど水が安定するのは間違いありませんのであしからず…😅
また、飼育方法としてはベアタンクにした方が管理しやすいです。砂利を敷いてもよいですが大食漢で糞も多いのでこまめにスポイトで吸い出しができるベアタンクがおすすめです。
◼️水質
水質は繁殖を考えると弱酸性寄りが好ましいとも言われますが、通常飼育ではあまりシビアにならず他の熱帯魚と同じでかまいません。もちろん水換えは水道水をカルキぬきした水でOK！
ただ1点、ぜひおすすめしたいのがフィルターを使って水の浄化と水流を作るようにすることです。フィルター選びのポイントは、水の流れが好きなプレコのために大きめの水流を生み出せるようなモノを選ぶことです。吐き出した水が水面に落下するタイプで小型水槽では使いやすい外掛け式フィルターがおすすめです。
◼️水温
こちらも一般的な熱帯魚の水温とされる25度前後、急な水温変化は避けるようにすれば、20-30度程度とかなり幅広い水質に対応可能です。
◼️餌
冷凍アカムシとプレコフードの２択です。できれば交互に与えると栄養バランス上でもベターです。
プレコフードにはいろいろな種類がありますので、どれでもよいですが、私はこちらを使っています。
◼️繁殖
ペアで飼育して、水槽内に産卵筒を入れておくと中に入って産卵します。放っておいても稚魚は産卵筒内で孵化し、気がついたら水槽内を泳ぎ出します。ただ、稀に親が卵を食べてしまうケースがあるので、産卵した事が確認できた時点で親と卵を隔離するとよいです。
産卵筒はこのようなものです。
◼️混泳
性格が温和で他の魚を攻撃したりしないので、混泳にも向いています。卵生メダカやグッピーなどの3-4センチ程度の小型魚との混泳でも、仲良く共存してくれるのでおすすめです。
おすすめの小型プレコたち
最後に、私の大好きな小型水槽向きのプレコの種類をご紹介します。
◼️ミニブッシープレコ
◼️タイガープレコ
◼️キングロイヤルぺコルティア（キンペコ）
◼️インペリアルゼブラプレコ
今回はプレコについて解説しました。小型熱帯魚にしてはサイズはやや大きめですが、独特の特徴と風合いのある魅力的な魚です。ぜひおすすめです。